君はどこに行くんだろう

 風が強く吹く、直してもすぐに乱れてしまう髪の毛を放っておいて、まっすぐに君を見た。少しずつ変わっているよ、やっぱり、君はきっと私の声が聞こえないほど遠くで生きていく気がする。

 

 君はどこに行くんだろう、私は君と違う道を歩むだろうから、きっと先で出会うことはなくて、過去から垂らしてきた糸を頼りに君に会いに行くことでしか、もうチャンスがないと思う。

 君にいう言葉はほとんどが真実だよ。信じてほしいな。君を信じているんだ、私。

 

 君が仲良くしている人の中に私を挙げてくれたことが、どれほど嬉しかったか、君は知らないままでいてね。君の声が聞こえる世界にいることが、どれだけ幸せで安心するか、きっと君は知らなくて、知らないままで、これからも会おうね。君が行きたい場所なら、一緒にと言われたら、どこにだって行くよ。

 

 私はきっと君より長生きすると思う、なぜなら私の方が死にたがっていて、いつも死のことばかり考えているから。もし神様がいるなら、私みたいな人は早くに死なないようにすると思う。君は長生きしてね、私より先に死んだりしないでね。君が生きていてくれたらうれしい、この先もずっと。