全部笑い飛ばせなかった

音楽を聴いていないと、突然この前聞いた爆撃音や唸り声、悲鳴や鳴き声が聞こえてくる時がある。それが怖くて、音楽を流し続けている。動画を見続けている。そうしないと何度ものみ込まれてしまうから。これは目を逸らす行為だから、と自分をどこかで責めな…

覚書

2023.10.05 0:41- この世の全ての愛をもらったとしても、あたしは結局、誰も信じられないのかもしれない。どうしたらいいのだろうと思うし、真実、お医者さまに見てもらったほうがいい。あのさ、他人と話す時に砕けた崩れた言葉を使うけれど、本当はもっと自…

窓辺の花に水をやって。

05:28- この20年間多くの時間喪失感と一緒にいたし自分の浅はかさと猜疑心のせいで必要以上に諍いを生んだし、なぜ生きているのか、と思う。 残念なことに親の愛すら疑っているのに、恋愛や友情を安心して育んだりできるわけもなくて、ただなんとなくどこか…

夏、君の誕生日を思い出した

2023/09/03 04:20- 夏の終わりは8月だと信じて疑わなかったのは、いつまでだっただろう、なんとなく冬服へと制服が変わる、なんとなく毛布を出す、なんとなく散歩をするようになる。そんな曖昧な季節の移り変わりの感覚で生きてきた。夏だけになってしまった…

如果有遗憾 也别偷偷放不下

最後の歌だと知りながら、眠る前に聴いては泣くのが一年と少し前からずっと繰り返されている気がする。どうしてそんなに優しく歌うんだよと思いながら君のことを追いかけるように生きている。1番最初はニュースで知った。あれは速報だった気がする、よくわか…

いつか、いつか

今は夜中だから、どんな文章だって真夜中の匂いに溶けて、君の夢にも現れないでいつのまにか消えてくれるだろう。そう願っている。本当は眠りについているはずの星々の名前を大きな声で呼んだ。 誰にも自分の傷が傷だと思われたくない。笑って何でも言ってい…

どこにあるのかわからない

蘇ることのない愛があるのかもしれない。縋り続けることをまるで悪いことのように言わないでくれとは言えないけれど、それでもどうか愛してくれと願っては近づこうとする私は惨めで卑怯な奴なのだろうか、あの人に大切にしてほしいと願うのはそんなにも烏滸…

いつかみんな大丈夫じゃなくなる

最初から大きな泥団子なんて作っちゃダメだと昔言われたのを思い出した。欠けた時に直すのがもっと大変になるんだよと。前々からあったものがなくなることは、とても大きな喪失や苦痛を伴うこと、その痛みについて口にすることもできずに笑って通すことにつ…

なんもわかってなくていいよ

そこそこに自己肯定ができる人間はすごいと思う。養育環境も親も良くて、自身もしっかりしてたんだね、とか思うし拍手したくなる。嫌味ゼロで。 養育環境も親も、別に特別悪くはないけど、本人がオワコンみたいなもんだから、自分自身の価値を見出せないまま…

とびきりの煌きを輪にして

自分はどう生きても素晴らしくなんてなれないと知っていること、永遠にしがらみの中で自己嫌悪と他者羨望の音ばかり耳にして、美しいものを見た気になって生きていく。目の中にある色水が虹を見えないようにしている。空の色も海の色も、君の虹彩の色も知ら…

棘に毒

本当に苦しい時こそ助けてとは言えなくて、それでも話を聞いてほしいから連絡を取ってみたりする。そんな遠回しなことばかりするから、誰にも気づかれないし、そうやって求めた相手は別に自分のことを特別に思っていないから優先されることはもちろんない。…

掠れ声、半分にも満たない

二年前から書いているのに最後までたどり着かない。 最後まで往ける気もしない。 ボールペンのインクが掠れるのは0.38だからじゃなくて、僕が右利きじゃないから。 掠れたインクで書いた言葉は惨めで、きっとそれはあなたは知らないままでいる。 「ポエマー…

あまりにも深い昼

太陽の光の中にいるときこそ、いつよりもずっと孤独に感じることがある。本当に自分だけ、ひとりっきりみたいだ、とか、太陽は羨ましいあの子みたいだ、とか思ったこともあるけれど、それだけが理由じゃないはず。 いつかできる恋人の話をする君がキラキラし…

梦想

1週間のうち、全ての体力をきちんと使えるのはたったの2日とか、そのくらいで。多分他の人よりも随分と堕落した生活なのだろうとも思う。 週2フルパワーの話をすると、「効率が悪い」とか「それじゃダメだ」と言われる。僕が天才だったら誰の言葉も自分で選…

君はどこに行くんだろう

風が強く吹く、直してもすぐに乱れてしまう髪の毛を放っておいて、まっすぐに君を見た。少しずつ変わっているよ、やっぱり、君はきっと私の声が聞こえないほど遠くで生きていく気がする。 君はどこに行くんだろう、私は君と違う道を歩むだろうから、きっと先…

花言葉

足先が冷たい。夜桜を見に、外に出たい。迷惑をかけるのは違うと知っているから、部屋の中で静かにしている。知らない土地に踏み入れた時の自分の異物感を、音楽を聴くことで掻き消そうとしている。大丈夫、そんなことはないと言い切って無かったことにしよ…

声と月

悲しいことに、誰かの歌を聴くことが辛い時がある。音楽を聴きたくて、孤独は嫌だと思いながらも、曲を永遠にスキップし続けることがある。 幸運なことに、自分の録音した声や歌は耐えられた。多分それは、上手い歌じゃないからで、ホワイトノイズの多い、不…

ここにはひとつの壁、一本の線。

信頼が揺るがない、という関係性を構築するためには、ある程度の苦痛と幸福の共有が必要なのかもしれない。 好きな歌手が誰かは言えるけれど、その理由は言えない。好きな画家が誰かは言えるけれど、その理由は言えない。全てのことに理由がある、とは言い切…

りんごが食べたい

みんな、わたしはおんなのこだからりんごを食べたらダメだという。 りんごの味をわたしは知っている。わたしが女じゃなかったら、という言葉はわたしが憎むときにだけ許される言葉で、君が言っていい言葉じゃないってことを、さっき言いかけた。 君は自慢げ…

2:59-3:35

文章を書くのが好きだ。というか、わたしにはこれしかないから。 文章を書くのが好きだ、というのは実は嘘だ。わたしにはこれしかないから。 文を書いているときだけは、自分の虚を認めることができる。虚から生まれた言葉だから、仕方がないというか、理に…

閉じ込めた言葉の墓場

自分の内面に巣食う、暴力的で鋭利で、誰も許さない毒々しさに、頻繁に気づいて、ついでにそれごと殺してしまいたくなる。自分のことを。 「言葉がうまい」という良くも悪くも取れる言葉をかけられたとき、どんな顔をして良いかわからない。わたしは内側に秘…

手を握って

噛んだせいで形のおかしい爪を、手の甲に食い込ませた。ここで声を上げたらいけないと思ったから。声を上げたら殺される。ここで声を上げたら、無理やりここから追い出される。権利もクソもないから。女の子だから、という言葉に何度縛り上げられただろうか…

言葉にならないの

21 Feb. 2023~ 言葉にならなくて、どうまとめたら良いかわからなくて、とにかく絶対的信頼をおいている人に抱きしめられたい、と思うと同時に、そんな人はこの世のどこにもいないから死のうかなとも思う。 言葉が追いついてこなくて、リビングに1人でいて、…

過去のことば

昔書いた文章が思いのほか好きだった。 ずっと何を背負ってるかもわからない漠然とした感情を抱えながら、目隠しも取れないまま、生きながらえている。なんとかしながら、なぁなぁにして。 2021年の自分から、何も変わっていないようで、でも自分の頭が今の…

after party

16 Jan. 2023~ あまり口にはしないけれど、4人くらいでするパーティーが好きだと思う。思う、のは実際にパーティーを開いたことがないから。空想の中ならいくらだってある。赤毛の熊みたいなひとと、おさげ髪の似合う、泣きぼくろがオリオン座みたいな子と、…

ごめんの海

ごめん、本当は全然大丈夫じゃない。 いつも怒ってるね、と言われて、死にたくなる。こんなに怒ってても、何かを変えたくても、ずっと苦しくて、みんなから見放されて、1人で死んでいくんだと思う時があるから。 大丈夫になるように、って笑って軽く話したり…

2023.01.01 ~ 2023.01.03

些細な傷が美しさとされるのか、欠点とされるのかはその人次第だ、と言ってしまえる。 私は時々自分のことを「最後の世代」だと思う時がある。この家の全てをなんとかしなくてはいけないのだ、とか。この社会の問題を解決するために動かなければ。ここで最後…