如果有遗憾 也别偷偷放不下

 最後の歌だと知りながら、眠る前に聴いては泣くのが一年と少し前からずっと繰り返されている気がする。どうしてそんなに優しく歌うんだよと思いながら君のことを追いかけるように生きている。1番最初はニュースで知った。あれは速報だった気がする、よくわからない文章を何度も翻訳にかけて、歪な文章を読んだ。それから、次に歌を聴いた。普通じゃない最低な出会い方で、あなたの歌を好きになって、まるで掻き抱くように、弾けてしまった首飾りの真珠を拾い集めるみたいに、YouTubeに上がっている曲を全部、何度も聴き続けた。あなたの歌を好きだというと、周りの人は知らない人ばっかりで。そりゃそうだよね、とも思いながら、それが何だか悔しくて、時々SNSに上げる時がある。誰かにあなたの声を知ってほしかった。あなたの好きな世界のこと、あなたが守りたいと願った美しいすべてのこと。あなたが胸に抱いていた矜持も、その歌声も。

 一年たって、2月の末になると苦しかった。君の最後の歌だと知らずに聴いていたあの歌が、最後に上がった歌だと知った。執着しないなんていう感情、そんなものを作り上げるクソみたいな世界だと本気で思った、ずっと思っていたけれど、なんだかもっと悔しくてやるせなくて、あなたみたいな人が手放す必要なんてなかったはずなのにと思うと、全部壊したかった。あなたの歌をずっと聴いていたかった、私より先に死ぬなよ、そう思いながら、私は君が死んだから君の歌を知ったんだったと思って、馬鹿馬鹿しくて、惨めで、何だかもう、よくわからなくなった。ただ、あなたが何を愛していたかを響く一音一音に知る気がした。わたしはただそれを後から見つけて、抱きしめて、今更泣いているだけだ。今更悔やんで、今更怒っている。

 

 歌詞なんて分かってない、わからないままで聴き続けている、回る再生回数を眺めて、いつかこの桁が一つ上がるはずだ、そうすれば誰かも気づくはず。ずっと聴き続ける。わたしは死ぬまであなたの存在を追いかけるんだろうな。あなたの歌った愛を、世界を、信じて追いかけ続ける。何で死んじゃったのと泣きながら、どうしてどこにもいないのと声を荒げたり震わせたりもして、ひたすらにわたしは君を追いかけ続けるんだろうね。そんな気がする。そうなんだと思う。だってあなたの歌が好きだから、あなたのことを知ったから、君のことが忘れられないから。ただ、それだけを理由にあなたの歌を聴いている。遠くて近い国で、わたしはあなたの歌を聴いている。あなたの歌を、わたしは忘れられなくて、あなたの幸せそうな日々のことを思う。君の歌を聴くと何だか眠れなくなる日があって、君の歌を聴きながら目を閉じて夢をみる日がある。執着じみた後悔と、純粋な憧れや眩さに手を伸ばす日々の繰り返しに、たしかに君の声があります。夢を見ます、何度だって。君の夢を、君が幸せそうに歌う夢を。君の望んだ未来が来る夢を。

 

有一朵永远在 心底啊

 

2023/07/17 5:00